注力分野の講座配信 人材獲得へ社外公開も JBCC(12/16)
ITサービス業のJBCCホールディングス㈱(東京都中央区、東上征司代表取締役社長)は、DX人材育成のため、グループの全社員約2000人を対象に、4段階のレベル別教育プログラムを開発した。将来的に社外の希望者がオンラインで受講できるプラットフォームの構築も検討しており、DX人材の採用にもつなげる狙いがある。
事業戦略として注力するAI、クラウド、セキュリティー、インフラエンジニア、システム開発プロジェクトの5分野について、プログラムをまとめた。今年度末までに計77本の動画講座をオンラインで配信する体制を整える。来年度以降に、営業力やビジネススキルの教育コースの追加も予定している。
受講は任意とし、社員一人ひとりが自らのレベルに合った講座を選択できる。就業時間内の受講も認めている。
同社では、人事考課の一部にスキルレベルの評価を採り入れているが、現行の制度は教育プログラムのスキルレベルと連動していない。CHROの山﨑亙執行役員は、「今後、リンクさせていくことも含めて検討していく」と話している。
講師は実務経験が豊富な「高度専門職」の社員が務める。同社では今年度から、特定の分野において高いスキルを有する人材を処遇するため、高度専門職制度を導入。1年単位の任命制で、最高ランクには役員相当の年収を保障している。